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 室津賀茂神社




 正面本参道は室津の町なかから上っています。

道案内はこちらのページに載せています。

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 なぜ鳥居の笠石が下ろしてあるのかは聞き忘れました。

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 室津賀茂神社参道にて上関海峡を望む。

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 防長風土注進案、室津村より

 室津といへるは両岸対するの津によって諸呂津(もろつ)といへり、また康安元辛丑七月廿日海中に鼓浮出たるより鼓か浦と云々、

後また古名の諸呂津のモをムと訓し、モとムは同音なるゆへ自然とムロツといへり、また室津と書改めたる由、古老の申し伝へに御座候事。





 室津賀茂神社

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 防長風土注進案より 賀茂大明神

 鎮座  文和元年京都上鴨明神より勧請

 神名  別雷ノ神

 由来  當社は人皇九拾九代文和元年大内侯の御願に依て京都上鴨明神を此地に勧請し、

其後元亀元年九月大内弘教公再建し玉ふ由御座候得共、舊記無之不詳候。



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 室津賀茂神社裏参道にて、平郡島を望む。

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 室津賀茂神社裏参道にて、上関を望む。

 すべて神武遠征に登場している所。

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室津賀茂神社の方位分析

所在地
N 33度50分06.9
E 132度07分09.3
位置精度 +- 11m
神殿裏手の高台にて計測

拝礼方位 110度
正確な方位は 111度〜112度ですが、
指標点を基にした補正方位は 110度になります。










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拝礼方位




東平郡には中手という地名になっている入り江があります。

神武侵攻では、五瀬の命(いつせのみこと)が負傷した手の血を洗った所になります。

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方位線から少し離れてはいますが、上黒岩遺跡があります。




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前面方位




上関町長島

 戸津(へつ)八幡宮

 浄土真宗 無量山 報土寺

 雑石(ぞうし)スフィンクス(背中辺り)

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山口県豊浦郡豊浦町





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社殿に向かって右手方位線




 真宗 願弘山 常満寺

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大分県臼杵市を通過。

臼杵については、古墳の石棺を運び出した所です。こちらもご覧ください。

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西都原古墳群を正確に指しています。拡大したのが下図です。




西都原古墳群は、神武侵攻で犠牲になった人々を故郷の地に葬った可能性があります。

だから、宮内庁管理の女狭穂塚(めさほづか)木花の佐久夜姫陵墓があります。おそらく分骨でしょう。

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宮崎市の辺りは、このように通過しています。




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社殿に向かって左手方位線




 浄土宗 龍池山 西方寺

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A 笠佐島 笠佐八幡宮

B 大畠町 鳴門大明神 (大畠町・国道188号線脇)

C 岩尾の滝 浄土宗 岩尾山 光明寺 (柳井市神代殿畑)

D 銭壺山(ぜにつぼやま) 頂上

E 浄土宗 清光山 浄専寺 (岩国市由宇町中央)

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広島県 宮島

青丸印の所に多くの寺院が密集しています。

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左手方位線は、やがて島根県出雲に到達します。

拡大したのが下図です。





 西谷四隅突出型弥生墳丘墓群

 斐川町出西(仏経山の西端に位置)

青丸印 仏経山

 荒神谷遺跡

 加茂岩倉遺跡


仏経山は人が仰向けに寝ている形をしています。

方位線はその頭の部分を通過しています。




総合的な結論

室津賀茂神社の方位線は、平郡島を拝礼しており、そこは神武侵攻で

五瀬命が負傷した手の血を洗った所です。


さらに出雲の主要地点と、宮崎県の西都原古墳群を指していることから、

その時代と大きく離れてはいない時期に創建されていることがわかります。また、

神武侵攻のあった時代は、古墳時代以前、または初頭であろうと推定できます。

荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡の出土品は、もう使わないから埋めて巨人に持たせたのです。

つまり、出土品と方位線の年代とは直結しません。出土品はもっともっと古い時代の物です。






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室津稲荷




 室津賀茂神社は稲荷としても有名です。

 画面左の石段を昇っていくと室津稲荷があります。
 
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 賀茂神社境内の左手から昇り、時計回りに賀茂神社神殿裏手の高台に至る。

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 室津稲荷

 ここは賀茂神社の神殿裏手の高台です。

室津賀茂神社はこの稲荷を拝礼する形になっています。

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 稲荷神殿裏手にはマユ形の大岩があります。

磐座を御神体とした古代信仰の名残りです。

 マユ形岩の寸法、高さ約2メートル、長さ約5〜6メートル。









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 よく言われる話しに室津稲荷は皇座稲荷をふもとにおろした分社だ、という語り伝えがあります。

皇座稲荷の分社というよりも、単独の稲荷として祀られた可能性のほうが高いです。

賀茂神社よりも、こちらの稲荷のほうが先に祀られている可能性が高いです。

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稲荷の神殿裏手はさらに高台になっていまして、今は戦没者慰霊の招魂碑が建っています。

かなりの広さがありまして、今は手入れがされていないので、草生しています。

ここを手入れすると、上関海峡が一望できる絶景地になると思います。

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室津稲荷の方位分析

位置・室津賀茂神社と同じ
N 33度50分06.9
E 132度07分09.3
位置精度 +- 11m


拝礼方位 193度






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前面方位線




A 大神宮

B 諏訪神社 正行寺

C 大帯姫八幡宮

D 法樹寺 天満宮

E 寺院

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緑色マーカーは寺院   黄色マーカーは神社

方位線付近に密集しているのがわかります。

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物部神社(石見国一宮)

方位線付近に社寺が密集しています。




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拝礼方向





高島は小さな島ですが、そこを通過しています。

この後、方位線は宮崎沖の日向灘になり海域です。






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社殿に向かって右手方位線





A 上関町 戸津八幡宮

B 上関町戸津 報土寺

C 牛島(うしま) 教念寺

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社殿に向かって左手方位線





青●の所に朝倉神社があります。


この辺りは神社が密集しています。東側から順に。

土佐神社 一言主命

朝倉神社 天津羽羽神(女神主体)

椙本神社 大国主命

小村神社 国常立命





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