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     高水神社      
     たかみず    




 防長風土注進案より熊毛郡清尾村風土記 

 熊毛郡高水之庄三丘之内  清尾村  
 當村を清尾村と申す由、由来その詳らかなる事相わかりかね候得共、 (中略) 往古、高水大権現三社三宇社頭坊中、多く御座候において、清浄なる行事月並み執行被り候由に御座候。高水の社、夫婦岩の尾崎に宮造り御座候故、清尾村と申し候由、申し傳へに御座候事。 (中略) 往古は樋口村内之小村名において御座候得共、宝暦(1751〜1764)年中よりは別村と相成り候様、相見へ申し候。寛永(1624〜1644)貳丑の年より宍 出雲守様御領地に相成り一郷一村の御配地にて御座候事。


 高水三所大権現社     中清尾にあり  
 祭神三座   速玉男命 イザナミノ命 事解男命   
 由来 (要点のみ抜き出す)  
 当社建立勧請の年号詳らかならず候。申し傳へに往古、影向石(夫婦岩也)へ虚空に火燈れ諸人不思議のおもひをなすところ、○○○○と申す者、熊野権現供奉し来たり。當村へ三所三宇七堂伽藍建立相成り候由、文永年中(1264〜1275)までは建立年号の儀、其の外、証拠物のあらすじ覚へ居候ぶん書き継ぎ傳へ申し来候由のところに、永正年中(1504〜1521)當社ならびに神主宅火災にて焼失し候。 
 當社傳記に明和五戊子(1768)七月旱魃につき御蔵入より雨乞い仰せつかり被り候につき、九日より十一日まで二夜三日の祈祷し候ところ、十日少雨降り、十一日朝五ッ時より大雨降り申し候。祈念成就につき十一日奥の院影向石へ登山し候。


 夫婦岩山 
 高さ麓より直立町数において七拾三間、周廻は峰尾続きありて詳らかならず候。この山を夫婦岩山と申すは、山の絶頂に高さ四丈周廻六丈位の大岩二つ並び、その間四尺余り離れ並び居候故、夫婦岩と申し候。この岩は高水大権現社境内山の内にして、高水社奥の院とも傳へ申し、又は、高水社熊野より勧請の節の影向石とも傳へ申し候。なかんづく此の岩の尊佛を大日如来とし、毎歳九月朔日を祭日として修験道快照院登山ありて注連縄をひき、祭式の執行御座候事。御領内において何そ妖災御座候節は兼日(けんじつ)此の岩鳴動(めいどう)御座候事。


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 高水神社 方位分析  拝礼方位 90度  
 分析に使った地形図 国土地理院発行 二万五千分の一  五万分の一 その他 
 方位の偏差補正はせず

 拝礼方向 ⇒ 氷室岳(正確には隣りの矢櫃峠) ⇒ 岩国市清水 ⇒ 岩国市長野・長徳寺 ⇒ 金毘羅神社(国道188横) ⇒ 倉橋島の南沖にあるカシノコ島 ⇒ 鹿島 ⇒ 小安居島 ⇒  今治市 ⇒ 徳島市・小松島市付近 ⇒ 和歌山県清水 ⇒ 熊野付近 〜 

 社殿前面方向 ⇒ 新南陽市・竹島 ⇒ 富海(富海小・富海中) ⇒ 防府(牟礼南小・国府中) ⇒ JR防府駅 ⇒ JR台同駅 ⇒ 舟木 〜 

 拝礼右手方向 ⇒ 下岩田・正法院 ⇒ 溝呂井(みぞろい)・冠念寺の西側約百メートル付近 ⇒ 光市・大峰峠 ⇒ 光市室積・稲荷社(かんぽの宿の上の) ⇒ 祝島 〜 

 拝礼左手方向 ⇒ 石鹿明神(地名) ⇒ 根笠・道切の山頂にある神社 ⇒ 根笠・岩屋観音 ⇒ 美川町・四馬神(しめがみ・地名) ⇒ 安蔵寺山(地名)・付近 ⇒ 明正寺谷(地名)・付近 ⇒ 西方寺原(地名)・付近 〜 


 見解 
 拝礼方向の矢櫃峠は氷室岳の西側隣りに位置している子供の犬といった感じの山です。また、矢櫃という名称は日本書紀にある万(よろず)の犬の物語の記述と共通しています。さらに右手方向の溝呂井から祝島の繋がりを見ますと、物語の連係性をも合わせ持っているようです。そして、左手方向の石鹿明神や四馬神、そして安蔵寺山、明正寺谷、西方寺原などが地名であることを思うと、はたして社寺を置いていく余力が残っていたか、という部分に直面します。
 根笠・岩屋観音は二万五千分の一地形図で線を引くと、少しズレが出ますが、百メートル以内の許容範囲に在りますので入れました。



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 高水神社 道案内    山陽自動車道・熊毛インタールート    



 山陽自動車道・熊毛インターを出た所の交差点です。後ろが料金所になります。  
 距離計のゼロ戻しをしてください。

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 1図を右折して百メートル地点の交差点。 直進です。  

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 距離計に注意。 0・8キロ地点の交差点を左折です。  

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 赤矢印の所の入り口は三光寺方面です。道は狭いですが、寺には広い駐車場があります。
 高水神社方面はこのまま直進してください。約百メートル先に入り口があります。

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 距離計に注意。 3・3キロ地点です。 うっかり走っていると見落とす可能性大です。
 左側の「MEIJI牛乳販売店」を目印にするとわかりやすいと思います。

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 この神社は駐車場が無いのがネックです。
 ここから車で奥まで入れますが、参道の道幅が一台分しかないので、
 入り口に止めておかないと出られなくなる恐れがあります。
 画面右側の家の人に一言、参拝を伝えておくと安心です。

 どうしても不安な方は、ここまでの道路脇に広い所がいくつもありますから、
 そこにとめて歩いてもいいかも。

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 高水神社・写真集    (すべて フジ ファインピクス コンパクト)   




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 画面ではわかり難いですが、境内の山砂が熊手で綺麗に清められておりまして、
 足跡を付けるのが申し訳なく、淵石の上を歩きました(笑)
 日々の努力と信仰心が垣間見えるようです。綺麗さに感動しました。

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 岩清水がコンコンと・・・。

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 紋章です。
 俗に八曜紋と呼ばれていますが、
 太陽紋から判断すると、その進化形であり、中心が太陽。
 本来は光線になっている部分が月星を意味しているようです。
 根本のモチーフは宇宙にありそうです。
 ちなみに、宮城県気仙沼市亀山にある大島神社は真ん中が月になっています。

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 なにか凄く、味わい深いと感じませんか。

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 私のお気に入り、メダカのいる手水鉢。

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 参道脇にて撮影。

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 高水神社裏手の清尾山(古文書では夫婦岩山)の頂上には夫婦岩と呼ばれている遺跡があります。     



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