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 大星山頂の現状        



 大星山は昔から段々構成(階段ピラミッド状)になっており、その最頂上部が展望台の建っている段です。楕円形の形になっており、三段目がこの撮影地点です(上の写真)。頂上部をグルリと廻っています。昔からこの地形です。さらにこの下にも段がありまして、今の駐車場になっている所ですが、そこも以前には頂上部を中心にグルリと廻っていました。
 戦時中の高射砲陣地かとも思って調べてみたこともありますが、そういう話しはありませんでした。そもそも私のような飛行機に乗ったこともない素人が見ても、何の障害物も無い山頂のここに高射砲なんか置くと、それこそ敵の戦闘機としては恰好の標的になりそうです。下からでも上からでも真横からでも、自由自在に攻撃されそうです。そうしたことを考えても、高射砲陣地には成り得ません。

 風力発電工事の時、造成して途中に変な道が付けられたり、植林されたりして景観が変わってしまいましたが、地形的には大きな変化はありません。この頂上に立ってみて初めてわかることの一つとして、唐戸水道はこの大星山を中心にしてグルリと廻っています。こここそ階段ピラミッドの原点ではないかと私は思っています。

 平成になるまでは、ここには何も無く、高原の草原といった気分の良い所でした。地面が大きな岩盤だからでしょうか頂上部には木も生えていませんでした。大座山の伝説「蛇の座った跡(寝た跡とも)」は、ここも含まれているのかもしれません。だからこそ由来記では皇座山とは書かずに大座山と書いています。皇座山と大星山、どちらも含まれているんでしょう。平成になるまでは、ここは岩盤がトグロを巻いた形状であり、まさに「蛇」の形状だったんです。
 当時の私はあるスポーツをやっておりまして、ここのオーバルコースは絶好の練習場所でした。仲間が集って早朝練習をよくやりましたもので、随分頻繁に連日のように登っていました。その時の記憶に、最上段に乗っかった太陽の美しさがあります。いろんな気象条件がそろった時だと思いますが、いちばん上の段に太陽が乗っかって七色の光を発するんです。大地と太陽が一体になったと申しますか、それはそれは神々しい日の出でした。先ほど載せた笠佐の日の出写真が、それに近いものです。

平成になっていろんな物が立てられはじめまして、わざわざ植林もされたりして見晴らしが悪くなり、つい最近には風力発電の柱なんかも立てられまして、すっかり景観が変わってしまいました。私が本を出そうと必死になって書いていた頃はまだ何も無かったんです。悔しいと言うか、歯痒いと言うか、残念で仕方がありません。何も無かった頃の本物の高天原の素晴らしい朝夕の景観を皆さんにもお見せしたかったです。

 御毛沼命を祀った神社、幻の熊毛神社は、ここに在ったようです。私の推測では、今の風力発電の柱の所なんか理論に叶います。そこに拝殿のような物があって、そこから最上段に座った太陽を拝礼していたのではないでしょうか。重ね重ねも平成の大開発が残念でなりません。

 式内制の施行される何百年も前のこと、幻の熊毛神社の遺跡です。



 ここから日の出を拝礼すると、理論に叶う位置になる。   
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 駐車場から最上段を望む。   
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 この方向は西。 夕日の美しさは格別だ。 
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 山頂東側から西の方向へ向いて撮影したもの。
 ここの地形は殆ど開発前と変わっていない。昔は木など何も無かった。わざわざ植林したもの。
 下の2枚の写真は同一地点での撮影。





 画面右端は又、段になっている。この付近は殆ど開発前と同じ。
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 画面右側の段が最頂上部。この段も開発前と殆ど変わっていない。昔のまま。
 また言うが、昔は木など生えてなく、絶景とも言える展望だった。
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