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 南山神社             



 柳井市南山地域の山中に万葉歌の南山神社がある。それは、まさに古代遺跡。





 まさに遺跡と言うに相応しい趣がある。

 草が生い茂っているが、画面の右手は広場になっている。ここで25年に1回、大々的な祭事が行われる。

 前回は平成十六年だったので、次は平成四十年の計算になる。この広場に十三本の松を立て、祭事をする。

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 直線を基調とした春日造りは古代神殿の面影を残している。

 今は南山神社と呼んでいるが、わずかに残る古記録には南山妙見宮とある。

 別章でも記したが、妙見宮は大熊座と小熊座とを祭り、親子の神である。

 25年に一回の祭事では、松の木を昇り降りする場面がある。それは人の生まれ出る姿を表わしているという。

 軍神としたのは、諸々の内容を正確に理解しないまま北極星を神格化したものだろう。


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 余談

 何年も前に私が初めてこの南山神社に参詣した時、何処に神社があるのかわからず、農作業中のご婦人に道を尋ねました。

 私が「なんざん神社」と言ったのがどうもお気に召さなかったようです。

 我々男性は「南山」というと特別な響きがありまして、まぁ、言うなれば「かっこいい」響きとでも言いましょうか。

 ところが、女性にとっては「なんざん」というのは極めて苦痛な響きなんだと、その時、あらためて考えさせられました。

 「みなみさん」とか「みなみやま神社」というふうに呼んであげるといいかもしれません。


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