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阿多田半島の現状
2012年10月





国道188号線の梶取岬付近から見た阿多田島(半島の突端)です。

九州方面から来て「からと水道」に進入する時にはこの景色があります。

誰に尋ねても最近は行ったことのある人が居ないのが現状です。

今どうなっているかわからないという返事で、推察で言うしかありません。

私が強引に登ってみようと試みたこともありますが、草木が茂り

とても入れるような状況ではありませんでした。

こんなに近くても遠い島、というのが今の状況です。





場所を移動して、阿多田半島に入ります。
近年になって半島の外側(海側)に遊歩道が出来ましたが、まだ途中で中断したままです。
ここは歩いても問題はないので来られた時にはぜひ歩いてみられるといいです。
入り口は人間魚雷回天資料館の裏手からこの遊歩道が出ています。





遊歩道から見た麻里府の景観です。
からと水道は波野スフィンクスのふもとで右方向(東へ)急カーブします。
古記録などにはその山、波野スフィンクスに船の舳先をまっすぐに向けて入って行けとあります。
そういう背景には進行方向がわからなくなりやすい面があったのだろうと思います。
進行方向がわからなくなって右往左往しているうちに潮が引いて動きがとれなくなる可能性が多大です。
そうならないために山を削り巨大なライオンの形を造って水先案内にしたのだろうと推察します。





海側の遊歩道と並行してこの道があります。





一直線の道で、かなり距離があります。2キロくらいはありそうです。
直線道の向こうに見えている丘が阿多田島です。歩くほどあります。









草木の刈ってある道はここまでで、ここから先はご覧のように草の海です。
草をかき分けて進めそうですが、カズラ草の下には野バラの枝がビッシリあります。
十メートルも進めば野バラのトゲで衣服はボロボロになることでしょう。
阿多田島を目の前にして、こちらのルートは引き返しました。





矢印の所に人面岩があるので行ってみます。
・・・と言っても、こちら側からは無理、行けません。
引き返して鉄工所の工場側から行くことにします。





工場側から行けばこんな良い道なんですが、途中までです。
草が枯れて冬みたいですが、海水を被って枯れたようです。この十月に撮影した写真です。
画面中央のヒョッコリした小丘がこれから行く人面岩です。
それが・・・向こう側に廻らないと見れないわけで、野バラのトゲ地獄に突入です。
かなり気合が要ります。アチャーッ。





作業服で来てよかったです。ボロボロ・・・。
草の底に隠れた防空壕の落とし穴が開いているような気がして・・・気がするだけですが(笑)
野バラのトゲ地獄のなかを進みながら足元も注意しないと・・・精神的にかなり怖いです。
海側から岩伝いに来ればいいんですが、潮が引くまで待てんイラです。





黄緑色の線は人の背丈をおよそ入れてみました。
現場で見ると、かなり大きいんですよ。
大きいから、なかなか気付きにくい面もあります。
この人面は南へ向いています。

参考までに下の写真は6年前のです。



木の葉が落ちる冬に後頭部の方向から少し離れて見ると、もう1人の人面があります。
上に乗っかっている岩が巧みに形作っているようです。そうした意味ではここの岩は一切動かさないほうがいいです。
その、もう1つの人面は阿多田島の方向(西)を向いています。まさに古代人のアート、という感じです。

今のところ、大きなアートはこれだけなんですが、岩に彫刻した小規模なアートも見られます。
現状では入れる所が限られるため、全部をチェックしたらまだ発見できそうな気がします。




同一地点から180度反転して阿多田島を見たものです。
手前側の小さい丘が冒頭の写真でもみえている小島です。
向こう側の大きい丘が阿多田島(丘)です。
残念ながらこちら側からも行けそうにないです。


この広い半島を有効利用するにはどうしたらいいか、という部分にまで言及させていただきますと、
半島のほぼ全域が遺跡に相当しますから造成などしないほうがいいです。そうして私なりに考えてみますと、
この広い平地は塩害さえ対処すれば日当たりは最高にいいですから、太陽光発電に使えそうです。
太陽光発電機を並べて、その間を通れるようにして遺跡見学ができるようにしたら、遺跡保存と
有効利用という2極にバランス良く適いますし、今の時勢にぴったり合うのではないかと思います。



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