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綿花・栽培・2018年


西日本の各地に散在している神籠石遺跡を古代の綿花農園跡であると位置付け、

それを立証するためにこのページを開設しています。

ひいては無農薬綿花栽培のお役に立てれば光栄です。


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畑を耕しました。土は山砂の真砂土です。

苦土石灰を撒いてふたたび耕しました。

このままタネ蒔きまで 10日間放置します。


注意点

この真砂土は建設用の真砂土を入れたのですが、これは失敗でした。

建設用の真砂土は、資材屋で砂をプールしておく時に雑草が生えないように

除草剤を散布する時もあるからです。

資材屋で真砂土を買う時には、畑用と念を押して買うほうがいいです。

この砂はダメなので、来年は別の場所に畑を造ろうと思っています。



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鍬で耕していると、害虫のサナギがあちこちから見つかりました。

ひとかたまりになっているので、すぐにわかります。

鍬の刃の半分ぐらいの深さで潜って越冬するんです。こうして広げても動かないです。

何のサナギかは、わかりませんが、これがハマキムシのサナギかなと思います。

対応策を考えるに、冬季に耕しながら土に除虫剤を散布すると効果的かもしれません。

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今年は、いろんな種類の綿を作ってみようと思いまして、

これは希少種のグリーン綿のタネです。

大きさは米粒より少し大きいぐらいです。

今年は三粒蒔きにします。

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1昼夜ほど水に浸けておきます。約 30時間少々。

この水浸けの時間によって発芽の遅速が決まります。

・・・と言うよりも、長く水に浸けておくと、発芽してからの元気度が違います。


一晩だけ浸けたのを見ますと、発芽が 2〜3日遅れ、

さらには発芽してからも、あんまり元気が無い感じです。


この段階で少し長めに水に浸けておくほうが、発芽は早く、いい結果になりました。


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早朝の気温が 20度前後を推移するようになって、タネ蒔きをします。

私は二期作ができないかと、やってみたのですが、

気温が低いと、発芽した段階で成長が止まってしまいました。

昼間は暖かくとも、早朝の気温がポイントになります。

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タネを蒔いて約一週間ぐらいで発芽します。

タネの殻は土中で脱がせるようにします。


一昨年、殻の様子を見るためにそっと掘り出してみましたところ、

根は殻に巻き付いて、自分の殻を栄養源にしていることがわかりました。

自分の殻を栄養源にした棉の根は太く、ダイコンみたいな根をしていました。

そうしたことから、少し深めにタネを蒔き、殻は土中で脱がさせたほうがいいです。

そのことは、間引きにも当てはまります(後述)

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発芽したらすぐに鳥害防止対策をします。

田んぼなどで使うスズメ払いのテープを張り巡らせました。

これをやっておかないと、発芽した芽を鳥がみんな引き抜いてしまいます。

鳥から見ると芽がムシに見えるのかもしれません。

みんなつつかれてしまいますから大変です。

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夜の間に獣の足あとが・・・イノシシの子らしき足あと。

畑を縦断していました。

害獣除けと防風を兼ねた柵を作るつもりです。

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獣がいるので、夜間のみ植木鉢を被せて防護しています。

古代なら、植木鉢が円筒ハニワになっていたはずです。

素焼き土器は重いですから多くの防護を兼ねています。

ハニワの横に穴が開けてあるのは水やりの穴です。

後に綿花栽培が廃れてからは古墳装飾用のみで作られたのでしょう。

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発芽して 3日経ち、葉がしっかりしてきました。

そろそろ間引きをしなくてはなりません。


間引きは引き抜いたりはせずに、

ニッパーで幹を地面すれすれの所からパチンと切ります。

そうすることによって根が傷つきませんし、

何よりも土中に残った根が栄養源になります。

自分の脱皮した殻に根が巻き付いて栄養をとっているぐらいですから、

枯れた根も栄養源にするはずだと思います。

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まだモコモコしているのもあります。

品種によっての差もあるかと思いますが、それ以上に

最初の水浸けの段階での時間が大事みたいです。

これは一夜浸け(約 12時間)のやつです。

一昼夜(約 24時間)浸けていたやつはすでに間引きを

するぐらい成長しています。これはまだモコモコしています(笑)

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カズマロ綿園全景 。^^。



木 1本に対する綿の収穫量のチャレンジです。

古代方式に重点を置けば、いろんなことが見えてきます。

失敗しないように、祈りつつスタートです。


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2018-6/18




葉と葉の中間に 3枚目の葉が出てきました。

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夕方の 7時頃から夜間のみ害獣除けのため植木鉢を被せています。

ほんとは柵を作るといいのですが、無精者ゆえ 。^^。

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2018-6/22




4枚目の葉が出てきました。

このへんで栄養分をと思い、市販の固形鶏糞を 10粒ぐらい水に溶いて、

だから、ごくごく微量です。

水 6リットルに対し、鶏糞の水溶液を酒のチョコ 1杯分ぐらい。

その水溶液を土(砂)に散布しました。・・・ところが、翌朝・・(以下)。

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2018-6/23




たったの一晩で肥料障害を起こしました。

幼木だからと言われるかもしれませんが、

成木だと肥料障害を起こしているのがわかりません。

成木の肥料障害がどういうふうに出て来るかと申しますと、

はじける直前の実の落下です。ポトリポトリと落下して少なくなってしまう。

元気な棉なら、実を指で引っ張ったぐらいでは、もげません。ニッパーが要るほど強いです。

それが肥料障害を起こすと、わずかの微風でも、ポトリポトリと落ちてしまいます。

そういう訳で、

これは、ここで引き抜くのも、なので、このまま育ててみることにします。

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2018-6/25




病気ではないです。もし病気なら新しい葉もなりますから。

新しい葉がすくすくと成長しているので、大丈夫だろうとは思います

下の写真は後の 7月1日に撮影したものです。

水だけ与えていると、綺麗な新しい葉が出てきました。

悪い葉は、このままにしておけば、棉が自分で落とすと思います。






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2018-6/28




最初に発芽した芽は寒暖差にやられたらしいものが 2本あって、

元気が無かったので、掘り出して蒔き替えました。レッド種です。


前回は、土に苦土石灰を混ぜただけだったので、こんどは有機石灰も混ぜています。

白く見えているのが、その有機石灰です。貝殻の粉末が主成分です。

棉 8本分に 10kg の有機石灰を使いました。


タネ蒔きに際して、こんどはタネの水浸けを大幅に伸ばして 30時間以上浸けました。

タネ蒔きをして 4日で発芽しました。昨日の夕方は姿が全然見えなかったのですが、

わずか一晩で出て来て、朝には葉を広げていました。 こんどは元気そうです。

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同じく蒔き替えをした グリーン種です。

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2018-7/1




寒暖差にやられて蒔き替えをしたレッド種です。

タネの水浸けは、30時間以上浸けています。

水浸けに時間をかけたら元気のいい芽が出て来るのがわかります。





こちらはグリーン種です。緑色の綿がとれます。

これも同じく水浸けは 30時間以上浸けています。

約 4日で発芽して、葉の色も元気のいい色をしています。

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棉に限っては、間引きは引き抜きません。

引き抜くと、本芽の残るほうの毛細根にダメージが出ます。

引き抜かずにハサミで根本から切ります。

こうすることによって、土中に残った根は本芽の栄養源になります。

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以下、写真の日付けを参照してください。












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鳥害を防ぐために植木鉢を被せてみました。

網ネットをかけるといいのですが、無精者で。



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防風筒です。

上のブロックは重し代わりでのせています。

筒を被せれば棉は日光にあたろうとして上へ上へと伸びていきます。

ある程度まで伸びたら取り除きます。




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だいぶ伸びて来ました。





頭打ちになったらレンガを積んで筒を上げています。

網ネットは少しは効果があるか?という感じ。



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2018-9/5

筒を取り除いて支柱にしました。



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2018-10/10




希少種のグリーン綿が採れる木です。

幹を支柱へとめるのに下着用の細いゴムヒモを使っています。

ゴムヒモなら幹にストレスがかからないという推察です。





今まで二度の大型台風が来ました。

支柱だけで葉が耐えられるか放置状態でテストしてみました。

葉は強風に散ることなく正常に付いています。

これで丘の上の風当たりの強い所でも栽培できることが証明されます。






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