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吉備津神社

所在地 岡山県岡山市北区吉備津931


N 34度40分13.8
E 133度51分02.9
位置精度 +- 3m
境内にて計測



道案内として、国道180号線に吉備津神社前という標識があります。

下図で説明すると、図には入っていませんが、図の下の方向に国道180号線があります。

180号の交差点を入れば図のように真正面が吉備津神社で、道の両側に広い駐車場があります。



写真撮影 2015-4/22







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矢置岩は北側の正面参道の入り口にあります。





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西側にある御竈殿より見た廻廊。この先で廻廊は左右(南北)に伸びていきます。

廻廊を進んで行きますと、幾つもの神社があります(下図参照)。










境内で一番高い所に位置している岩山宮へ参詣してみます。




登るほどに長い石段参道です。

紫陽花の花が咲く頃は綺麗なことでしょう。




岩山宮

吉備国の地主神をお祀りしてあります。

吉備津神社の本殿よりも高い所にあり、周囲の木立が無ければ

社殿前面方向(西側)の展望は広大だと思われます。

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廻廊を南へ向いて撮影。

ボタンの花が綺麗です。





廻廊の南端にある本宮社。

吉備津彦命のご両親をお祀りしてあります。

安産と育児の神とのこと。

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吉備津神社・本殿













左側が画面に入らず申し訳ありません。備後国一宮は広島県福山市新市町宮内にある吉備津神社です。

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本殿を横から(東側から西へ向いて)撮影。

画面の右側が昇殿口になります。

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全国でもこの神社だけの特徴、二連屋根(吉備津造)。

なぜ二連なのかは、私の研究結果、神武東征・吉備の段と密接に関連しています。

吉備の古代史はどれを見ても二つで成り立っています。それは南北に挟み撃ちされた事を伝えています。

南北とは、笠岡市の高島や神島を拠点にして、北は高梁川をさかのぼり鬼城山を制圧。

南は瀬戸内海から児島湾を制圧して高島を拠点に。そして、鬼城山の勢力と、児島湾の勢力とで

吉備の中核を南北に挟み撃ちして制圧したのです。古事記では神武側に立って記してありますが、

それは当時の事情であり、実情は神武東征(通称)によって、栄えていた吉備国を滅ぼされたのです。

つまり、悪く言えば、神武東征は敵側に立って書かれているのです。当時の事情でそうするしかなかったのでしょう。

そうした事は、双方中円墳の楯築弥生墳丘墓などが形で伝えるという方法にして雄弁に語り伝えています。

楯築弥生墳丘墓はストーンサークルのある丘です。この吉備津神社の西の遠方によく見えています。

詳しい内容は、このホームページ「吉備の高島の宮」で解説します。




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方位分析

吉備津神社・位置
N 34度40分13.8
E 133度51分02.9
位置精度 +- 3m

拝礼方位 195度



拝礼方向




鉛筆で指している所、香川県つしまのみや

子供の守り神「津嶋神社」があります。

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鉛筆で指している所、高知県あさくら

土佐国二之宮「朝倉神社」があります。

方位線はやがて横浪三里の「五色浜」です。

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社殿の前面方向




鉛筆で指している所、岡山県津山市

美作国一之宮「中山神社」があります。

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海岸線は「白兎海岸」と呼ばれており、白兎神社があります。

方位線は白兎海岸沖の大島を指しています。

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拝礼方向に向かって右手方位線




鉛筆で指している所、広島県庄原市

空を見ている狛犬のある「蘇羅比古神社」があります。

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方位線は島根県江津市の江の川河口を指しています。

約二十キロ地点に石見銀山があります。

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拝礼方向に向かって左手方向




方位線は、岡山県の牛窓港を通り、黒島を経て小豆島。

小豆島は亀形をしていますが、その尻尾を通っています。

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淡路島の中間地点を横断。

線の北側に二つのオレンジマーカーを打っています。線に近い方は岩上神社です。

遠い方のオレンジマーカーは、方位線から約三キロ離れて淡路国一之宮「伊弉諾神宮」があります。

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鉛筆で指している所は、和歌山県かつらぎ町です。

そこに紀伊国一之宮「丹生都比賣神社」があります。

また、方位線は高野山の表参道「町石」付近を通過しています。

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鉛筆で指している所に「八経ヶ岳」山頂があります。

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以上の分析結果を見まして、

吉備津神社の方位線は、前後左右に各地の一之宮・二之宮を指し示していることがわかります。

また、吉備中山を隔てて存在する吉備津彦神社の拝礼方位に吉備津神社がありますことから、

両神社は互いに連係し合って存在していて、どちらの神社も創建年代を一にする由緒深い神社です。




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