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黒島神社の方位線分析






黒島神社の社殿前にて計測

N 33度56分25.8

E 132度07分30.3

位置精度 +- 5m


拝礼方位 335度

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黒島神社 / 拝礼方位




柳井市の黒杭 (くろくい) です。 丸印の神社は竜岩神社と言います。

享和年中 (1801〜1804) 編纂の玖珂郡志という古記録には以下のように記してあります。

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竜岩権現 中馬皿 祭神三座 イザナミノミコト ハヤタマノヲノミコト コトシロヲノミコト

前文略す・・・竜岩の霊石を以って神体とす。・・中略・・十一社権現とも唱ふ。末社 千引明神

(欄外) 老人云、中古に下の田の中に社地あり。その時までは森の内に数多の木像あり。
それにて十一社もありたるけれども、間々紛失せしものならん。嘆かわしきことなり。

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馬皿の地名は 『 ばさら 』 と読みます。外国語で 「 バッサーラ 」 は鳥を意味しています。

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丸印の山は小行司行者山です。

この山は三つの峰を持ち、西側の山頂には役小角を祀る堂宇があります。

方位線は東側の峰を通っています。

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周東町の極楽寺を指しています。

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丸印の所に高森天満宮があります。

東隣りの玖珂菅原神社と方位線で連係していますから、

古くからあった神社に菅原道真という新しい神を祀ったのでしょう。

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丸印の所、化石になった木像観音仏で知られている根笠岩屋観音窟があります。

方位線は正確に岩屋観音窟を指しています。

上図の出合とある所には玖珂タングステン鉱山跡 (現・美川ムーバレー) があります。

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黒周町の火打岩を正確に指しています。

また丸印の所に神社があります。

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全域図です。

日本海側は飯浦海水浴場の所に出ます。人形トンネルの東側です。

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黒島神社 / 前面方位





方位線は西平郡の重道八幡宮を通過します。

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四国では宿毛市に縄文宿毛貝塚があり、宿毛湾には大島があります。

方位線はその大島を通過しています。

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黒島神社 / 社殿に向かって右手方位線





JR山陽本線大畠駅を通過しています。

拝礼方位線では柳井駅を通過していますから、

駅が造られる前には何かが在ったと思わずにはおれません。

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神島は神武遠征での重要地点です。

すぐ南側に高島があります。

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神武遠征は笠岡で二手に分散し、さらに倉敷で山側と海側とに分散して岡山を挟み撃ちにします。

高梁川をさかのぼって行ったのは鬼城山への侵攻組です。鬼城山を根城にして平野部へと攻め下ります。





山側組が鬼城山を撃ち落としている内に、海側組は児島湾に侵入して行きます。

だから、ここにも高島があります丸印の所です。

やがて、狼煙か何かの合図で山側と海側とが一斉に中心地へと攻め込んで行ったのです。

方位線はそうしたことを訴えています。

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琵琶湖の北側、長浜市です。

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黒島神社 / 社殿に向かって左手方位線





杵崎山 (きざきやま)

ここには太古に杵崎風神が祀られていたはずです。

今は電波中継所が建っています。

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杵崎山 ⇒ 日向平 ⇒ 地方(古墳) ⇒ 曽根 ⇒ 百済部 ⇒ 阿多田古墳 ⇒ 梶取岬









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瀬戸内海を渡った方位線は大分県中津市に上陸します。

ここも神武遠征の重要地点です。

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丸印は久留米市の高良山神籠石です。

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黒島神社を分析した結果として、

拝礼方位にある竜岩神社が、イザナギイザナミ神話を単直に表わしています。

また、右も左も神武侵攻地点を指しています。いちばん訴えている事柄と言えそうです。


黒島神社の祭神はイザナミ女神です。男神のイザナギでなくてはならないものが、なぜ

イザナミなのかという点については、親子関係で母と娘であり、母を神話のイザナミ女神と位置付け、

娘を神話のイザナギ男神として書いたのでしょう。その娘とは、阿多田古墳の主であり推古天皇です。





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